昭和2年の答礼人形

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1927年・昭和2年、11月。
58体の市松人形が日本全土から「日米親善人形」として、アメリカに贈られました。
3月ひな祭りにアメリカから贈られていた、約12,000体の「友情の人形(青い目の人形)」の答礼人形として、クリスマスシーズンに贈ったのでした。
写真の市松さんはわたしの住む県から贈った1体。
ネブラスカ州立大学から初めて里帰りすることが叶いました。
かなり大きな一松さんで、体調1m弱といった感じ。
吉徳で修繕されての展示です。
凛として可愛い東京顔のお嬢様。
雅な紫のお着物はそのままに・・褪色した薄ピンクが優しげ。
ほんのりと微笑んだお顔は帰ってこられたからに違いないです。。
アメリカへ持参したお手紙は○○子様(お人形自身)が書いた文体になっていて、なかなか涙を誘うものでした。
この子たち・・・、お人形を人形として贈っただけではなくて、親善大使として日本の子供を差し出す…みたいな重さがこんなにもあったんだ…って、なんかすごく実感してしまいました。
一松さんの制作者は船に乗せ最後の着付けをして、出港時間になってもなかなか船を下りられなかったそう…。
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アメリカから贈られた現存するとされている子たち9体も一緒に展示されました。
それぞれに解説がついていて、みんなあまりに不遇で…読んでいて涙が出そうに…。
校長が「この、鬼畜米英!」と罵って、髪と服をむしってごみ箱に捨てた子を、
残業した先生がこっそり夜に家に持ち帰って残っている子…。
焼いてしまう前にと木箱にいれてしまい込まれていて、後に理科室から出て来た子…。
たくさんの人形が「敵の人形」として処分される中、
そんな時でも心ある人たちに守られ残った子たち。
200体この県に来たうちの、後の戦争を乗り越えた9体。
この子たちには罪は無い~と思うだけで涙が出てくる。。あぁ。
どの子も少し寂しそう。とてもあどけなくて可愛いすぎます。
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大きくて立派なお嫁入り道具。保存状態は完璧でした。

新しく妹を連れて、もうすぐネブラスカ州立博物館へ帰ります
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